しばらく休んでいることは自覚していたけれど、8ヶ月も経ってしまっていた。
休むことにしたのは自分なりに理由があった。
その1.コメントしようと思うほどの番組がなかった。
その2.ブログを書くために番組を見るようになった。そのため視点が制作者ではなく批評家のそれになりつつあることに気がついた。
今テレビ界が直面している閉塞的状況は歯止めがかからない。
制作費の削減が最優先され、3ヶ月ごとに新番組のPR目的のスペシャル番組が編成されるのは当たり前のようになっている。
出演者の顔ぶれも変わりなく、そこに演出が介在しているとは思えないタレントたちのキャラクター頼りの番組ばかり。
これではレビューの書きようがなかった。
そうした中で何とかこのブログ維持のために何か書こうと思うと、どうしても批評者の視点に立たなければならなくなった。
それは私が書き記すべきものではないと感じていた。
再開しようと思ったとはいうものの、残念ながら番組のクォリティーが上がってきたというわけではない。
ただ、本来の自分の視点から番組を視ることができるようになってきた。
そんな淡い自覚があるからに他ならない。
どれほどの人が私の文章に目を通してくれているか分からない。
しかし、テレビを愛し、テレビの世界に生きてきた男には、
今も自分の崩壊点に向けて突き進んでいるテレビの「今」を見つめる義務があると思うのだ。
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