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1月, 2010の投稿を表示しています

武内陶子さんが降板した!

NHK「 スタジオパークからこんにちは 」のキャスター、武内陶子アナウンサーが12月で産休に入った。 サイトでは降板となっている。 現在この番組は岩槻里子・山本志保・住吉美紀の3名のアナウンサーが交代で司会を務めている。 「スタジオパーク…」は月曜日から金曜日まで毎回NHKの番組の宣伝を兼ねたゲストとのトーク番組だ。 タイに住んでいたころはこの番組しか視るものがなく、ほとんど毎日視ていた。 どこかピントが外れた質問が飛び出した渡邊(黒田)あゆみアナウンサー。 端々から「ワタシ、本当はこんな番組やりたくないんだから」という匂いがプンプンしていた有働由美子アナウンサー。 彼女達の司会ぶりに一人文句を言いながら視ていたものだ。 それが、2007年夏に武内陶子さんに代わって、喝采を持って迎えた。 私は武内アナを、テレビマンとしても視聴者としても好きだ。 女性版徳光和夫だとさえ思っている。 アナウンサーとしての技術~声の表情や表現力、滑舌のよさに加えて、ゲストを和ませる話術。 ゲストについての勉強もしっかりされていることが随所に感じられた。 そして、NHKのアナウンサーらしくない当意即妙の言葉選びで、画面を暖かな雰囲気にするのも好感を持って視ていた。 あるとき、男性ゲストが奥さんに寛容なことを話したとき、「今奥様たちのポイントがアップしましたよ」といってゲストと会場の笑いを誘った。 見事なリアクションだと思った。 普通のNHKのアナウンサーから出る言葉ではなかったろう。 民放も含めた歴史上の女性アナウンサーの中で、文句なくBEST1の称号を送りたいと思っている。 さて、そのピンチヒッターとして登場してきた3名のキャスターたちである。 いずれ劣らぬ才媛で、経験豊富なアナウンサーたちだが、これがどうもいただけない。 NHKの悪いところを全部背負って立っているかのような不出来ぶりだ。 ゲストに対して事前準備や勉強をしていないことが見え見えの薄っぺらさが気になる。 それでいて、台本通りの進行に固執するからトークが弾まない。 何よりゲストに対して興味を持っている=面白がっているとは思えない。 質問にも「いかがでしたか?」が連発されるのも気になる。 この言葉からは短い言葉しか期待できない。 だからトークが膨らまないし、ゲストの人となりが出てこない。 日本テレビの多昌アナウンサーは、野球の

コードブルーが始まった

1月11日CXの月9で「 コードブルー Season2 」がスタートした。 2008年夏に放送された、救命救急センターを舞台にした若きフライトドクター候補生たちの成長と葛藤を描いた青春ドラマ。 その続編がなんとあの月9での放送だ。 今回のシリーズも、研修終了を目前に控えた医師としての将来性と、秒単位の緊迫した現場の狭間で葛藤する若者たちの姿がストレートに描き出されている。 以前にも取り上げたことがあったが、私はこのドラマを高く評価している。 フジテレビには「 救命病棟24時 」というドラマがある。 江口洋介、松嶋菜々子主演で高い視聴率を記録した作品だ。 CXはこれらの救急医療ものの作りが本当にうまいと思う。 いずれも、救命救急センターの緊迫感をテンポのよい台詞とカット割りで見せてくれる。 登場人物のキャラクター付けも明確だ。 担ぎこまれる患者や家族の設定がまたよい。 そして、林宏司脚本は巧妙に、周到に視聴者の琴線をくすぐる言葉を用意している。 笑いと涙と緊迫感のバランスが気持ちよく、そこから生み出される感動が我々をひきつける。 もちろん、全てに完璧なドラマというわけではない。 例えば主役となっている5人の出演者。 はっきりいって演技はお世辞にもうまいとはいえない。 もっとうまい若手の俳優たちはいることだろう。 ただ、私は違う視点からこれを見ている。 出演者たちの年齢は配役のそれより多分若い。 フェロードクターというポジションは、きっとインターンを経ているのだろうから、若くても25~6歳という設定と考えるのが妥当だろう。 今回のシリーズではフェロー3年目という設定だから本当ならば30歳近いはずだ。 それが、新垣結衣や戸田恵梨香は現在21歳。 Season1のときは19歳だ。 山下智久にしても現在24歳。 こうした点から見て、彼らの演技的未熟さは、研修医という立場の登場人物の投影だ。 そこには成長してゆく一人ひとりの人間のドキュメンタリーがある。 厳しい現場で研鑽を積み成長してゆく過程を俳優自身が体現しているのだという見方もできる。 それだから視聴者は演技を超えたところで彼らに共感するできる。 大の大人が爽やかな感動の涙を流せる秀作となっているのだ。 新しいスタイルの青春ドラマとして多いに期待しながら、彼らの成長を気持ちよい涙と共に見守ってゆきたい。

力みの抜けたバカ殿様

1月7日CXで「 志村けんのバカ殿様 」が放送された。  本当に久しぶりにこの番組を見た。 強いていえば欽ちゃん派だった私は、志村さんの笑いは好きなほうではなかった。 以前の志村さんの作る笑いはどこかピーキーな感じがして、志村さんの「俺がやらねば!」風の空気が感じられた。 力みが感じられた笑い。 強いていえばそんなところだろうか。 昭和を代表するコメディアンが主役として作り出すお笑い番組だ。 それでも文句の付け所がないほど面白かった。 だが、私はもうひとつ好きになれなかった。 それよりは欽ちゃんの投稿者であったり、周りの出演者をうまく使って作り出す笑いに共感を覚えたのだ。 久々に「バカ殿様」を見て純粋に笑えた。 昔の力みのようなものは消え、ダチョウ倶楽部をはじめ周囲の出演者を上手に使いながら軽快な笑いを作り出していたのだ。 特に、優香姫とのカラミは他のお笑いタレントたちのネタなどよりずっと面白い。 「 志村屋です 」でお団子屋さんの夫婦として毎週競演しているせいだろう。 意気もピッタリ。 もう使い古されたネタでも、「間」と「表情」で笑わせてくれる。 個人的なことだが、このところ優香がとても気に入っている。 何より優香のアラサーとは思えない、純真な幼顔がとても好きだ。 セレブのお嬢さんではないが、品の良い印象はなかなかいるキャラクターではない。 「 グータンヌーボ 」で見せる飾らない素顔(なわけはないが)も、とても好感がもてる。 演技でもトーク番組でも「間」が良くなっている。 着実に次のステップに進んでいるということがわかる。 それもこれも、志村さんと競演しているせいだろうと思っている。 近い将来、本格的なドラマに進出してはどうだろうか。 以前にも書いたけれど、容姿が上品な女優は絶対にコメディーやコミカルな役に挑戦するべきだと思っている。 どんなにキツイキャラクターの役であっても、品を落とすことがない。 その中で「間」を学び、表情を身につければ鬼に金棒。 豊かな演技力と共に、高いレベルの女優にステップアップできると信じている。 例えば、沢口靖子さんだったり、羽田美智子さん、麻生祐未さん、深津絵里さんがその好例だ。 大きなお世話なことを承知の上で、これからそうした冒険にチャレンジして欲しい人に、吉瀬美智子さんや内山理名さんの名前を挙げておく。 タレントにはどんなレベルの

辟易しているのは私だけ?

新年のスペシャル番組シーズンも終盤に入り、新番組のラインアップも見えてきた。 そうなるとゴールデン枠の番組PRが喧しくなる。 毎回の改編期の恒例とはいえ、テレビマンの見識が疑われる時期がやってきている。 以前トーク番組(コーナー)の出演者は番組や映画のPRのためにやってくるということを書いた。 それが昨今はこのPRが一層エスカレートしていて、ニュースでもPRのために時間を割いたりしている。 いつもはない「注目の人」なんていうコーナーを作り、内容は番宣だ。 こうした傾向はNHKで特に顕著で、ドギツサさえ感じる。 年末からは大河ドラマ「 龍馬伝 」だらけの印象だ。 1月2日の「 プロフェッショナル 」で坂本龍馬をとりあげていたのには呆れた。 福山正治まで登場するのでは、その魂胆は番宣以外にない。 以前、NHKで「ドライビング・ミス・デイジー」という芝居に出演する仲代達也さんの日常を見つめた番組があった。 それは年齢と共に台詞覚えが悪くなった老俳優が役作りに取り組む生の姿があった。 年老いた名俳優の苦闘と葛藤が描き出された秀作だった。 それと、この回の「プロフェッショナル」を同列にして評価するわけにはいかない。 また、1月7日には「 あなたが主役 50ボイス 」という番組では「『龍馬伝』のスタッフがこだわっていること」というテーマで番組を作っていた。 いつもは2つの質問で構成されているのに、この日は1テーマ。 30分まるまる龍馬伝のPRに徹した。 なりふり構わぬこの姿勢、厚顔無恥の謗りを受けても仕方がないだろう。 こうした番組が、電波の無駄遣いだという意識はないのだろうか。 「公共放送としての使命」。 何かというとNHKから発せられるこのお題目はどこにいってしまったのだろう。 私が「11PM」のADだった頃。 30年以上も前のことだが、その頃他の番組担当者や広報部が何とかPRさせてくれといってきたことがあった。 「1分でも30秒でもいいからお願いします」というのが彼らの口から出る言葉だった。 担当者は「生だから保証はできないよ」という条件付でシブシブOKしたものだった。 当然この言葉どおり、番組が押してくればカット候補の1番手となる。 番組の出演者を出すから、ということでPRを依頼してくるケースも稀にあった。 そんなときでも、せめて1分か2分というのが通常だった。 もちろ