1月7日CXで「志村けんのバカ殿様」が放送された。
本当に久しぶりにこの番組を見た。
強いていえば欽ちゃん派だった私は、志村さんの笑いは好きなほうではなかった。
以前の志村さんの作る笑いはどこかピーキーな感じがして、志村さんの「俺がやらねば!」風の空気が感じられた。
力みが感じられた笑い。
強いていえばそんなところだろうか。
昭和を代表するコメディアンが主役として作り出すお笑い番組だ。
それでも文句の付け所がないほど面白かった。
だが、私はもうひとつ好きになれなかった。
それよりは欽ちゃんの投稿者であったり、周りの出演者をうまく使って作り出す笑いに共感を覚えたのだ。
久々に「バカ殿様」を見て純粋に笑えた。
昔の力みのようなものは消え、ダチョウ倶楽部をはじめ周囲の出演者を上手に使いながら軽快な笑いを作り出していたのだ。
特に、優香姫とのカラミは他のお笑いタレントたちのネタなどよりずっと面白い。
「志村屋です」でお団子屋さんの夫婦として毎週競演しているせいだろう。
意気もピッタリ。
もう使い古されたネタでも、「間」と「表情」で笑わせてくれる。
個人的なことだが、このところ優香がとても気に入っている。
何より優香のアラサーとは思えない、純真な幼顔がとても好きだ。
セレブのお嬢さんではないが、品の良い印象はなかなかいるキャラクターではない。
「グータンヌーボ」で見せる飾らない素顔(なわけはないが)も、とても好感がもてる。
演技でもトーク番組でも「間」が良くなっている。
着実に次のステップに進んでいるということがわかる。
それもこれも、志村さんと競演しているせいだろうと思っている。
近い将来、本格的なドラマに進出してはどうだろうか。
以前にも書いたけれど、容姿が上品な女優は絶対にコメディーやコミカルな役に挑戦するべきだと思っている。
どんなにキツイキャラクターの役であっても、品を落とすことがない。
その中で「間」を学び、表情を身につければ鬼に金棒。
豊かな演技力と共に、高いレベルの女優にステップアップできると信じている。
例えば、沢口靖子さんだったり、羽田美智子さん、麻生祐未さん、深津絵里さんがその好例だ。
大きなお世話なことを承知の上で、これからそうした冒険にチャレンジして欲しい人に、吉瀬美智子さんや内山理名さんの名前を挙げておく。
タレントにはどんなレベルの人でも成長を感じさせるときというのがあるようだ。
そのきっかけは歳を経ることによるのだろうが、それ以上に数々の経験が裏付けているように思う。
時にそれを年輪と表現することもあるだろう。
志村さんのバカ殿様も一つ年輪を重ねたように感じられた。
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