横浜ベイスターズの身売りが一段落したようだ。
落ち目のプロ野球の、弱小球団の買収劇は、相変わらずファンを無視したまま最終章に向かうらしい。
それにつけても、ベイスターズのオーナーだったTBSの無策ぶりはひどいものだった。
試合を放送するのことさえせず、見殺し状態で引き取り先を探すことに専念していた。
そう感じた人も少なくないだろう。
親会社のいい加減さは本業のテレビの番組にも影響しているのだろうか。
TBSの開局60周年を記念した「南極大陸」は見ているほうが恥ずかしくなる程のレベルの低さだ。
こんな前時代的で、陳腐なドラマで民放の大河ドラマと謳っている神経が疑われる。
木村拓哉を主演に、名だたる俳優陣が名を連ねていることだけで大作と考えているのだろうか。
朝日新聞の視聴室では「既視感」という言葉を使っていた。
次々と押し寄せるトラブル。
それらを人々の結束で奇跡的に乗り越えてゆく。
だが、その描き方は「サインはV」や「アテンションプリーズ」並みのものだ。
番組の公式サイトでは
日本復活の扉を開くため、そして愛する人の想いを胸に南極大陸に命がけで挑んだ一人の若き学者と、と主張する。
彼と運命を共にした仲間と樺太犬との愛と絆のドラマ 「 南極大陸 」。
私達の誇る “日本” を作り、生き抜いた男たち、そして女たちの生き様を、是非見届けてほしい。
そのコンセプトはスタートから一度も胸に迫ってこない。
これまで各局が世に送り出した周年記念番組の中で、最もガッカリさせられた番組として記憶に残りそうだ。
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