1月24日、TBSの「RESCURE~特別高度救助隊~」を視た。
土曜日のゴールデンタイムだというのにまったく時間の浪費だった。
まあ、この時間帯に視たい番組がなかったから、落胆度は低かったが…。
どうやらスーパーレンジャーに入隊を目指す若者の物語のようだ。
とにかく事前に消防現場を取材したか疑わしいほどのリアリティーのなさ。
ドラマによる事実のデフォルメでは済まされない。
ただ単にストーリーを作るための作り事だ。
この段階でこのドラマの陳腐さをさらけ出してしまっている。
消防という命を懸けた仕事だけに安直なつくりは逆効果だ。
ところで、今年始めにCXで「コードブルー」のスペシャル版を放送していた。
この作品はとてもレベルが高い青春人間ドラマで、レギュラー放送の時から大ファンだった。
登場人物のキャラクター付けが明確で、その背後にかかえているそれぞれの問題もしっかりと描かれていた。
映像はアップが多すぎて息苦しいところもあったが、題材が緊急救命医の活動を扱っているだけに映像化しにくい部分もあったのだろう。
ただ、いつも思うことだが、CXのドラマは若者の心理描写がうまい。
他局であればありきたりの設定で、臭く演出されるところが、CXでは思わず引きずり込まれてしまうことが多い。
気がつけば、いい年をしたオヤジが胸を熱くしていたりすることも珍しくない。
年始のスペシャルは昨年放送していたところの続きからというストーリーで、できは期待していたほどではなかった。
ただ、それは最初からハードルが高かったということで、今年視たドラマの中では十分秀作といえる。
「RESCUE」にもこれに匹敵するような青春ドラマを期待したのだが、全くの期待はずれ。
昔の大映テレビの『チビでノロマな亀』を売り物にしていた「アテンションプリーズ」レベルの滑稽な作品だった。
まあ出演者の顔ぶれを見ればそれも納得できなくはないのだが…。
それにしても、今どきこんなドラマを視て満足する視聴者がいると思っているのだろうか。
こんな作品をあのドラマのTBSといわれた局が製作するというのはどういうことなのだろう。
「渡る世間は鬼ばかり」におんぶに抱っこ状態が続いて、ドラマ班の制作能力が落ちたのだろうか。
あまりのレベルの低さに呆れてスタートして30分ちょっとでチャンネルを替えた。
ところがそこで出合ったのがNHKの土曜時代劇「浪花の華」。
これがNHK大阪が制作しているどうしようもない時代劇。
何を見せたいのかよく分からない????
この枠は「陽炎の辻」をはじめ30分という放送時間が短く感じられるほど楽しく視られる作品が多かった。
中でも、野村萬斎の「鞍馬天狗」は娯楽活劇のNew Waveとして楽しく視ることができた。
それなのに…
NHK大阪の制作レベルって本当に低いとあらためて実感させられる作品だ。
毎日暇をもてあましている私にとって毎週、金曜日と土曜日の夜は最低の曜日だ。
興味を引かれる番組がなくて、夜の時間帯をつぶすのに苦労する。
どこの局でもよいからこれは!という番組を作ってくれないかな、と毎週思っている。
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